Open Transport は、MacOS から種々のネットワークを利用するための仕組です。 Open Transport は設定が容易で、設定変更後も再起動しなくていいなどの利点 があります。
最近では、Open Transport もすっかり安定し、68K Mac でも動きます。Open Transport を使用すれば、AppleTalk、TCP/IP をすっきりと管理できますので、 いまではこれを使ったほうが便利です。
ここでは次の例にそった設定を行います。
名前(FQDN) :clara.discovery.co.jp IP アドレス:192.168.1.2 IP クラス :C ルーター :なし DNS :なし
なによりも Open Transport を使えるようにしなければなりません。漢字 Talk 7.5.3 を使っているなら、起動ディスクに「Apple エクストラ」というフォ ルダーがあります。そのなかの「ネットワークソフト選択」というアプリケーシ ョンを起動してください。ウインドウが現われたら、Open Transport を選びます。
再起動してコントロールパネルから「TCP/IP」を選んでください。TCP/IP 設定の ウインドウが現われます。
不注意による誤操作からネットワークソフトを守るため、OpenTransport の設定は パスワードで保護されています。TCP/IP ウインドウが現われたら、編集メニュー の「利用者モード」を選んでください。利用者モードダイアログが現われます。 「情報を管理」ラジオボタンを選ぶと、最初の一回だけはパスワードを設定する よう求められます。二回目からはパスワードをいれるよう求められます。正しい パスワードをいれると、「情報を管理」に設定されます。これで OK ボタンを押 すと、TCP/IPの設定ができるようになります。
TCP/IP ウインドウの一番上には、「経由先」ポップアップメニューがあります。こ
れを「Ethernet」にします。そのほかはここでは無視してください。
まず、「経由先」横の「802.3を使用」のチェックがはずれている事を 確認してください。チェックがついているならば、はずしてください。
次に枠線のなかの「設定方法」を「手動」にします。
その下の IP アドレスを「192.168.1.2」に、サブネットマスクを「255.255.255.0」
にルーターアドレスを「192.168.1.2」に設定します。
ネームサーバーや、ドメイン関係の設定は空欄で結構です。
つぎに「Hostsファイルの選択」ボタンを押します。MacOS は Hosts がどこにあっ てもいいという困った設計なのですが、ここは昔を懐かしんで、システムフォル ダーにHostsを置きましょう。Hostsは SimpleText で作成しておき ます。書式はすでに説明したとおりです。
最後にこれまで設定した項目の「鍵マーク」をすべてクリックして閉じてくださ い。そのあと利用者モードを「基本情報のみ指定」に変更すると、手違いで設定 が変わることから保護できます。
以上で設定は終了です。
FreePPP を使用してダイアルアップ接続を利用する場合は、 LAN を使用 する場合とダイアルアップ接続を行う場合で TCP/IP の設定を一部変更 します。変更といっても、ダイアログボックスの「経由先」指定を FreePPP か Ethernet に変更するだけです。この変更は、アプリケーション起動前に行 います。切り替える場合でも再起動は必要ありません。