ネットワークの設定が終わったら接続を確認します。すべてのコンピュータを 再起動してください。
ping コマンドは、ネットワーク中の特定のコンピュータに信号を送り、答えが返っ
てくるか確認するためのものです。
「沈黙の艦隊」では潜水艦が相手位置を確認する為にソナーを一発撃つことを ピンと呼んでいました。あるいは先輩によると「ping を撃つと pong が返ってくる 」 そうです。
Linux にログインし、次のコマンドを実行してください。
ping ann.discovery.co.jp
これは、自分自身に信号を送っています。結果として
PING ann.discovery.co.jp (192.168.1.1): 56 data bytes
64 bytes from 192.168.1.1: icmp_seq=0 ttl=255 time=1.4 ms
64 bytes from 192.168.1.1: icmp_seq=1 ttl=255 time=1.5 ms
64 bytes from 192.168.1.1: icmp_seq=2 ttl=255 time=1.5 ms
64 bytes from 192.168.1.1: icmp_seq=3 ttl=255 time=1.5 ms
64 bytes from 192.168.1.1: icmp_seq=4 ttl=255 time=1.5 ms
64 bytes from 192.168.1.1: icmp_seq=5 ttl=255 time=1.5 ms
64 bytes from 192.168.1.1: icmp_seq=6 ttl=255 time=1.5 ms
などという表示が Control-C を押すまで続きます。これは、指定した機械に
接続できているか調べているのです。自分に接続できているのは当たり前
と思うかもしれませんが、ここでうまく行かなければ、TCP/IP か Ethernet に
関する設定が間違っているのです。ここまでうまく行けば設定はある程度
あっていることがわかります。
DOS コマンドプロンプトから ping を実行します
ping betty.discovery.co.jp
うまく行ったら、Windows に関する基本設定はあっています。
Mac には Ping は付いてこないのですが、アップルが ftp サイトで MPing と いうソフトを配布しています。入手して設定の試験に使用しましょう。入手方法 はこの文書の終わりに書いてあります。
MPing は GUI ソフトなので上の 2 者とは使い勝手が違います。しかし、 起動してしまえば、すぐに使い方は分かります。私としては Verbose モードを お勧めする程度しか、ここに書くことはありません。それとて、必須ではあり ませんし。とにかく、ここでも自分自身に対して Ping を撃ってみましょう。 うまく行けば、設定はある程度正しいと考えられます。
これまでの自分に対する Ping が正しく動くなら、いよいよそれぞれの機械 同士で Ping を撃ち合いましょう。例えば、Win95 機から
ping ann.discovery.co.jp
ping clara.discovery.co.jp
のように、Linux 機と MacOS 機に撃ちます。
ping を撃って返事がないときにはどうしましょう。近所に敵艦がないのは喜ばし いですが、ネットワークがつながらないのは困ります。
ハブ に LED がついているのなら、ping を撃ったときに LED が瞬くかどうか 調べてください。瞬かないならば、撃った方に問題があります。瞬くならば、
ping 192.168.1.2
のように、直接アドレスを指定する方法もあります。これでうまく行くならば、
ping を撃った側の hosts ファイルに問題があると思われますので、それを確認し
てください。
また、自分に撃った ping は返ってきても、他の機械に撃ったものが返って 来ないことがあります。このような時は、相手の設定やケーブル、ハブを 疑いましょう。
すべての機械の間で ping が正しく結果を返すようになれば、設定はすべて 終了です。