Windows95 になってから、ネットワークコントロールパネルが提供され、すべての NIC ドライバ、上位プロトコルドライバが集中的に管理できるようになりました。
おかげで問題解決も 3.1 のころに比べると格段に楽になっています。もっともとん
まな PnP がたまに事態を収拾不能にすることもありますが。とにかく、以前よりず
っと楽なので、一つ一つ作業を確実にやれば、TCP/IP の設定はさほど問題なく行え
るはずです。とりあえず素行をただして祈りでもあげておきましょう(信心深い方で す か?)。
ここでは次の例にそった設定を行います。
名前(FQDN) :betty.discovery.co.jp IP アドレス:192.168.1.3 IP クラス :C ルーター :なし DNS :なし
ネットワークコントロールパネルを開いてください。すでに NIC の導入は終わっ ているので「現在のネットワーク構成」の中に NIC の名前が見えるはずです。
さて、TCP/IP ドライバを持ってこなければなりません。まずは導入からです。 TCP/IP ドライバは Windows といっしょに配布されています。
すでに導入されている可能性もありますので、まずそれを確認しましょう。ネット ワークコントロールパネルの「現在のネットワーク構成」に "TCP/IP -> XXXXX" と
いう表示を探してください(あるいは、"TCP/IP")。XXXXXはあなたの NIC の名前です 。 この表示があれば、 TCP/IP ドライバは既に導入されていますので、TCP/IPの設定に移ります。
TCP/IP ドライバを導入するには、ネットワーク コントロールパネルの「ネットワークの設定」タブを表示した状態で、「追加」 ボタン を押します。新しいダイアログが表示されますので「インストールネットワーク 構成 ファイル」から、「プロトコル」を選択し「追加ボタン」を押します。
ここで「ネットワークプロトコルの選択」ダイアログが表示されます。「製造元」 からMicrosoft を選んでください。さらに「ネットワークプロトコル」から TCP/IP
を選びます。「OK」ボタンを押し、指示にしたがってドライバを導入します。
ドライバの導入が終わったら、Windows を再起動し、もう一度ネットワークコント ロールパネルを開きます。「現在のネットワーク構成」に "TCP/IP -> XXXXX" とい
う表示が現れます(あるいは TCP/IP)。これが TCP/IP ドライバであり、XXXXX はあ
なたの NIC の名前 です。
次はTCP/IPの設定です。TCP/IP ドライバを選択し、「プロパティ」ボタンを押し ます。そうすると、「TCP/IP のプロパティ」ダイアログが開きます。ここでネットワークの設定を行います。
設定は右側のタブから行います。
「IP アドレス」タブを選びます。「IP アドレスを指定」ラジオボタンを選んで、 IP アドレスとサブネットマスクを設定します。値はそれぞれ
192.168.1.3
255.255.255.0
です。
「Wins」タブは無視します。
「ゲートウェイ」タブは、空欄でかまいません。
「DNS」は「使わない」を選択します。なお、すでにダイアルアップネットワークを
使用している人は、DNS に何らかの設定がされているはずです。その場合は、変更 しないでください。
残りの二つのタブは無視します。
ダイアルアップ接続をすでに利用している場合は、自動的にプロバイダーに接続さ れるよう、「オートダイアル」が設定されていることがあります。これを切らない といけません。切らない場合、LAN を使用する度に Windows95 がダイアルアップを
行おうとします。その場合、ESC キーを押すと、LAN を使用できます。
コントロールパネルの「インターネット」を開くと、「オートダイアル」タブが 現れます。「オートダイアルを使う」のチェックをはずしてください。
しめくくりとして、c:\windows\hosts を準備してください。