パッケージグループの選択

パーティションが選択されて、フォーマット用に設定が済んだ時点で、インストールする パッケージを選択する準備ができたことになります。

注意注意
 

カスタム-クラス インストールを選択する場合以外は、 インストールプログラムが自動的に、ほとんどのパッケージを選択します。しかし、 グラフィカル環境をインストールするためには、GNOME あるいは KDE (又は 両方)を 選択する必要があります。

GNOME と KDE は両方ともグラフィカルデスクトップ環境です。[1]これはシステムの全体的なルックとフィールに携わります。この中の1つをデフォルトのグラフィカル設定として選択する必要があります。また、両方インストールして後で好みに応じて選択することもできます。

機能別にグループパッケージしてあるコンポーネント(例えば、C 開発ネットワーク付きワークステーションWebサーバ など)や、個別パッケージ、又は それら2つの組み合わせなどを選択することができます。

コンポーネントを選択するには、[Enter]キーあるいは [Space]キーを押してその横にあるチェックボックスを有効にします (図3-16を参照)。

図 3-16. パッケージグループの選択

インストールするコンポーネントを選択してください。 カスタム-クラス インストールの途中で すべて (コンポーネントリストの最後にある)を選択するとRed Hat Linuxに 含まれている全てのパッケージをインストールします。すべてのパッケージを選択した場合、 約1.7 GBの空き領域が必要です。

個別にパッケージを選択するには、 画面の下部の個別パッケージの選択の ボックスにチェックを入れます。

個別パッケージの選択

インストールするコンポーネントを選択した後は、個別の パッケージを選択したり、選択を解除したりできます。 [Space]キーを使用してパッケージの 選択や解除をします。(図3-17を参照)。

図 3-17. 個別パッケージの選択

画面の左側に、各種パッケージグループのディレクトリリストが表示されます。 ディレクトリを展開([Enter]キー又は[Space]キーを押す) すると、インストールできるパッケージがリスト形式でパネルの右側に表示されます。

例えば、アプリケーション/エディタカテゴリ内の パッケージリストを見るには、矢印キーを使用してこのグループを選択し、 [Enter]キー又は[Space]キーを押します。 「+」サイン(閉じた状態)をクリックすると「-」 サイン(開いた状態)になり、このカテゴリのパッケージリストが表示されます。 現在選択されているパッケージには「*」が付いています。 [Enter]キー又は[Space]キーを押して、選択あるいは 選択解除をします。

特定のパッケージの説明を見る場合は、そのパッケージが選択されていることを確認して、 [F1]キーを押します。

注意注意
 

パッケージの幾つかは (例えば、カーネルや一部のライブラリ) 全てのRed Hat Linux システムに要求されていて、選択と選択解除には選べません。 これらの基本パッケージはデフォルトで選択されています。

未解決の依存関係

多くのソフトウェアパッケージが正しく機能するために他のソフトウェアパッケージに 依存するために、それらのパッケージもシステムにインストールされる必要があります。 例えば、多くのグラフィカルRed Hatシステム管理ツールは、pythonpythonlibパッケージを必要とします。システムが正常に機能するために 必要な全てのパッケージがあることを確認する目的で、Red Hat Linuxは、ユーザーがソフトウェアパッケージを インストール又は、削除する度に、これらのパッケージの依存関係を チェックします。

あるパッケージが、まだインストール選択をしていない別パッケージを必要とする場合、プログラムでは そうした未解決の依存関係のリストが表示されますので、ここで解決することができます。 (図3-18を参照)。

未解決の依存関係の画面は 選択したパッケージによって 必要としているパッケージがない場合にのみ表示されます。 画面下部の不足しているパッケージのリストの下に、依存を解決する パッケージをインストールするというチェックボタンがデフォルトで選択されています。 チェックがある状態のままでいると、インストールプログラムは選択されたパッケージのリストへ 全ての必要なパッケージを追加することによって、自動的にパッケージの依存関係を解決します。

図 3-18. 未解決の依存関係

注意

[1]

Linux内のデスクトップ環境は、他のオペレーティングシステムで見られる環境に 似ています。しかし、それぞれの環境はルックとフィールで異なり、ユーザー個人の ニーズに合わせて簡単にカスタマイズできます。