(この章は Stig Telfer によって書かれています)
注意:この章はできたばかりです。私は、この章を読んだ結果被った いかなる事柄に対しても責任を負えません。また、追加したいことがあれば、 連絡をください。
ある人にとっては、Ruffian は絶対的なものです。LX に比べると、Ruffian は 多くのメモリ容量、PCI スロット、オンボードの SCSI とイーサネットがあり、 高いクロックで動作させることができます。でも悪い評判もあります。
(私も含めて)大多数の Ruffian ユーザが全くトラブルがないのですが、 少数のユーザはアプリケーションが使えないという致命的な欠点に遭遇します。
継続的で大量のページングなどの仮想メモリ負荷テストによって、マシンが ハングアップします。"Unable to handle kernel paging request"、"killing the swapper"、"attempting to swap the idle process" などのメッセージと、 レジスタのダンプを吐き出します。その後、システムは不安定になるでしょう。
負荷テストで失敗することはないかもしれませんし(私は 3 日間続けたことも あります)、2 秒で失敗するかもしれません。同じマシンでも、設定が異なれば、 どちらの状況も起こり得ます。
多くのメモリを積んでいる場合にだけ発生する場合があるようです。
経験から言えることは、上記のように大量のページングによってこのような 状況に陥るということです。しかし、Ruffians ユーザのなかには 2 秒で失敗する 人もいます。私は、DIMM 2 枚組を並べ替えることによって、失敗までの時間を 短縮することができます。しかし、元の状態に戻しても、しばらくすると同じような 状況になってしまいます。このように、この問題が発生する特定の状況というのは 見つかっていません。
以下にいくつかの解決法を挙げます。
このような対処療法的な処置ではなく、決定的な解決法が見つかることを 願っています。この問題に取り組んでいる人たちもいます(余った時間を 利用してですが...)。
不幸なことに、Ruffian にインストールした場合、5.1 と 5.2 の両方で 失敗します。
最初のディスクには、Red Hat 付属のものではなく、Digital の ftp である Gatekeeper からダウンロードした MILO と ldmilo.exe を使わなければなりません。
もし XFree の X サーバが起動しなかったら、以下のようなリンクを作成してください。
cd /etc; ln -s EB164 alpha_systype
グラフィックスカードに SVGA サーバを使うのであれば(例えば Matrox の グラフィックスカードなど)、パッチの当たった SVGA サーバを使ってください ( ftp://mea.tmt.tele.fi/pub/XFree86/)。
Ruffian の ARCSBIOS は時刻と日付に異なるフォーマットを使用しています。 5.1 までの Red Hat では、Linux は正しい日付と時刻を読みとることが できないことになります。
これは以下のように解決します。
日付と時刻の問題は、Red Hat 5.2 では修正されています。
残念ながら、Red Hat 5.2 の CD に含まれる Ruffian 用のカーネルには、 オンボードの Symbios 875 SCSI ドライバが組み込まれていません。しかし、 Red Hat 5.1 のカーネルイメージを使えば大丈夫です。インストールが終了したら、 カーネルを再構築してください。 ftp://gatekeeper.dec.com/pub/DEC/Linux-Alpha/Kernels にある 2.0.35 のカーネルソースは、実験されて信頼できるものです。
Ruffian にオンボードで搭載されている DEC Tulip イーサネットは、Linux の Tulip ドライバでは、100MB の自動認識が上手くできません。しかし、最近の バージョン(0.89H)では、上手く動く場合が多いようです。0.90 では問題が あったという報告もあります。
tulip ドライバのページは豊富な情報があります。
これらのページにはドライバのインストール方法も書かれています。あるいは、 この FAQ のカーネル構築の章を読んでみるのもいいでしょう(Linux のソースの なかで、tulip ドライバは drivers/net/tulip.c に置かれています。 ダウンロードした新しいバージョンをここにコピーすれば準備完了です)。
もしイーサネットが 100MB で認識しないのであれば、時々動くことが 分かっているオプションをいくつか試してください。もっとも、これも経験から 分かったことで、私のところで動いても他の人でも動くとは限りません。
最初の方法は、自動認識機能を使わずに、イーサネットのインターフェースを 100baseTX にハードコードするというものです。しかし、これでも必ず 動くというわけではありません。時々上手くいくと分かっているのは、まず メディアを 10MB にハードコードし、それから 100MB に設定するという 方法です。最初のパケットは失敗するでしょうが、その後は 100MB モードで 通信できるはずです。自動認識機能を外すには、tulip.c を編集して、 オプション列にメディアタイプを表す数字を書き込みます。数字はそのコードの ずっと下に書いてあります(10baseT は 12、100baseT は 4)。これでも 失敗する場合は、パッチを当てたバージョンを試してください(もともとは Loic Prylli が Miata 用に作成したパッチです)。これを使えば、ユーザが ハードコードしたメディアタイプだけで試すようになります。
繰り返しになりますが、あなたの場合は違うかもしれません...
Ruffian で Linux を起動するには、ビデオカードを 64 ビットスロットに 挿入してください。これは PCI bus 0 の唯一のスロットです。他のスロットは 全て PCI-PCI ブリッジなので、MILO が十分に対応していません。