単一のセル、たとえばセル B1 に保存された値は、関数の引数として B1 と入力するだけで参照することができます。
セルは C4 などのフォーマットで参照されますが、この「C」は列ラベル、「4」は行ラベルです。
セルを参照するには、デフォルトの方法(相対参照)も絶対参照も使うことができます。絶対参照とは、コピーしてもセル参照が変更されないことを意味します。通常は、セル範囲をオートフィルしたり、セルを移動したりすると、元のセルとの関係が維持されるように、セル参照が変更されます。セルを絶対参照した場合は、この挙動は無効になります。
セルを絶対参照する場合は、ユーザが一定にしておきたいと考えるセル座標の前に「$」をつけるフォーマットを使います。すると、列、行、シート、あるいはそれらの組み合わせは一定となります。
複数のセルを引数とする関数は数多くあります。たとえば、コンマで区切られたリスト、配列、あるいはそれらの組み合わせを引数とする関数です。
コンマで区切られたセル参照のリストは、不連続のセルを指し示すのに使うことができます。
複数の引数を受け取る関数の場合は、セルを一つの集合として参照する方が簡単な場合が多くあります。そのような集合は、縦あるいは横のセットの場合もあれば配列の場合もあります。
演算子「:」はセル範囲を示すときに使われます。基本のシンタックスは、「左上コーナー:右下コーナー」の形です。
不連続な範囲にあるセルを参照する場合は、上記の方法を任意に組み合わせて必要なセルを取得します。
カレント・シートには存在しないセルを参照することも可能です。これは、NAME ! CELLというシンタックスを使って参照しますが、NAME は識別子(通常はシート名)で CELL は前項で説明した通常のセル参照です。
NAME にスペースが含まれている場合は、その NAME 全体を引用しない限り、NAME 中のいろいろな語を一つの名前として Gnumeric に認識させることができません。たとえば、デフォルトで作成した「Sheet 0」を参照する場合は、"Sheet 0"を使う必要があります。