マニュアルページ fdumpmod.1
名前
fdumpmod - Fortran 95 モジュール情報を表示するためのユーティ
リティー
形式
fdumpmod -V
fdumpmod file [ file ... ]
機能説明
ユーティリティーは、Sun Studio Fortran 95 コンパイラにより生
成されたモジュールファイルに存在するバージョン情報を表示しま
す。
モジュール情報ファイルに記述された各 モ ジュー ル に 対 し、
fdumpmod ユーティリティーは、モジュールの名前、利用されるモ
ジュールフォーマットのメジャーおよびマイナーバージョン番号、
コンマで区切られた値の一覧、モジュール情報ファイルの名前を一
覧表示します。
値は、モジュールが互換性をもつコンパイルオプションを示してい
ます。以下のものになります。
値 互換性あり
v8 SPARC V8 アーキテクチャー
v9 SPARC V9 アーキテクチャー
x86-32 x86 32 ビットアーキテクチャー
x86-64 x86 64 ビットアーキテクチャー
i2 2 バイトデフォルト整数
i4 4 バイトデフォルト整数
i8 8 バイトデフォルト整数
r4 4 バイトデフォルト実数
r8 8 バイトデフォルト実数
d8 8 バイトデフォルト倍精度
d16 16 バイトデフォルト倍精度
n8 8 バイトデフォルトインターバル
n16 16 バイトデフォルトインターバル
a1 1 バイト最大整列
a2 2 バイト最大整列
a4 4 バイト最大整列
a8 8 バイト最大整列
a16 16 バイト最大整列
モジュール情報ファイルがアーカイブファイルに含まれる 場 合、
アーカイブファイル名とモジュール情報ファイル名が共に一覧表示
されます。
オプション
-V fdumpmod バージョン文字列を表示します。
file [ file ... ]
モジュール情報用に検査される 1 つまたはそれ以上のファイ
ル。
使用例
以下を含むファイル foo.f は、 -xarch=v9 オプションを指定して
コンパイルされます。これにより、 foo.mod および baz.mod が作
成されます。
MODULE FOO
END MODULE
MODULE BAZ
END MODULE
コマンド
fdumpmod foo.mod
は、以下を生成します。
foo 1.0 v9,i4,r4,d8,n16,a4 foo.mod
次の例では、同じファイルが 2 度コンパイルされます。それぞ れ
-m32 -xarch=sparc (-xarch=v8) オプションと -m64 -xarch=sparc
(-xarch=v9) オプションを指定します。結果のファイルは、すべて
my.modfiles ファイルに連結 (または保存) されます。
fdumpmod my.modfiles
は以下を表示します。
foo 1.0 v8,i4,r4,d8,n16,a4 my.modfiles
baz 1.0 v8,i4,r4,d8,n16,a4 my.modfiles
foo 1.0 v9,i4,r4,d8,n16,a4 my.modfiles
baz 1.0 v9,i4,r4,d8,n16,a4 my.modfiles
エラー
fdumpmod ファイルがモジュール情報ファイルではない場合や複 数
のモジュール情報ファイルの連結ではない場合、またはモジュール
情報ファイルのみを含むアーカイブファイルではない場合 に、 エ
ラーメッセージが出力され、コマンドが失敗します。
警告
このリリース以前の f95 コンパイラのバージョンによって生成 さ
れ た モジュール情報ファイルは、モジュールがコンパイルされた
アーキテクチャーを示しません。 fdumpmod ユーティリティーによ
り、アーキテクチャーの値用に "v8,v9" が出力されます。
関連項目
f95(1)