マニュアルページ ioinit.3f




名前

     ioinit - 入出力の初期化 : キャリッジ制御、空白、追加、ファイ
     ル名


形式

     logical function ioinit ( cctl, bzro, apnd, prefix, vrbose )
     logical cctl, bzro, apnd, vrbose
     character*(*) prefix


機能説明

     廃止事項
     このマニュアルページは、履歴情報としてのみ提供されます。For-
     tran  95, f95 は ioinit を実装しません。また、この機能は今後
     使用できません。

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     このルーチンは、 f77 入出力システムのいくつかのグローバル パ
     ラ メ タを初期化し、実行時に、外部定義されたファイルを論理ユ
     ニットにアタッチします。この接続は、ブレークされるまで存在し
     ます。ユニットをクローズすると、接続はそれ以上存続しません。
     フラグ引数は、 ioinit の呼び出し後にオープンされた論理ユニッ
     トに適用されます。割り当て済みのユニットの 5 と 6 は例外で、
     これらには常に、 cctl と bzro が適用されます。  ioinit  は、
     FORTRAN 77 で書かれています。

     cctl  -- デフォルトでは、どの論理ユ ニッ ト も
          キャ リッジ制御を認識しません。 cctl が .true. のとき、
          ユニット 0 を除くすべての論理ユニットへの書式つき 出 力
          で、キャリッジ制御が認識されます。 cctl が .false. のと
          きはデフォルトが適用されます。

     bzro  -- デフォルトでは、入力データフィールドの後ろ、 お
          よ び途中にある空白は無視されます。 bzro が .true. のと
          き、そのような空白はゼロとして扱わ れ ま す。  bzro  が
          .false. のときはデフォルトが適用されます。

     apnd  -- デフォルトでは、順次アクセス用にオープンされ る
          ファ イルは、すべてその先頭に位置決めされます。ただし、
          既存のデータの後ろにデータを挿入する場合など、これら の
          ファ イルをオープンするときにその終端に位置決めすること
          が必要であったり、便利であったりする場合があ り ま す。
          apnd が .true. のとき、任意の論理ユニットで順次オープン
          されたファイルは、オープン時にその終端に位置決めされ ま
          す。この値が .false. のときは、デフォルトの動作が適用さ
          れます。

     prefix
           -- 多くの処理系では、プログラムの実 行
          時に各 FORTRAN 論理ユニットにグローバル名を自動的に対応
          付けます。この処理系ではそのような対応付けを行 い ま せ
          ん。 ただし、引数 prefix が空白を含まない文字列のとき、
          prefixNN という形式の名前がプログラム環境で検索さ れ ま
          す。 このような名前にそれぞれ対応した名前を使用して、書
          式付きの順次アクセス用に論理ユニット NN がオープンさ れ
          ます。
          たとえば、プログラム myprogram で次の呼び出しを行なって
          いる場合、
          call ioinit ( .true., .false., .false., 'FORT', .false.)
          コマンド行で次のように実行するとします。
                % setenv FORT01 mydata
                % setenv FORT12 myresults
                % myprogram
          論理ユニット 1 はファイル mydata のためにオープンされ、
          論理ユニット 12 はファイル myresults のためにオープンさ
          れます。これらのファイルは、ともにそれぞれの先頭に位 置
          決 めされます。すべての書式付き出力の先頭カラムは削除さ
          れて、キャリッジ制御と解釈されます。入力データの途中 ま
          たは後ろにある空白は無視されます。

     vrbose :
          IOINIT  -- 引数 vrbose が .true. のとき、
          ioinit はそのアクティビティを報告します。

     内部フラグは、次の定義を持つラベルつきの共通ブロックに格納さ
     れます。
          integer*2 ieof, ictl, ibzr
          common /__ioiflg/ ieof, ictl, ibzr


ファイル

     libfui.a


関連項目

     getarg(3F), getenv(3F)


使用上の留意点

     prefix の長さが 30 文字を超えないようにしてください。環境 名
     に対応するパス名は、255 文字以内でなければなりません。

     キャリッジ制御 + は機能しません。