マニュアルページ ss_attach.1




名前

     ss_attach - Sun Studio IDE での、指定されたプロセスに接続 さ
     れたデバッグセッションの開始



形式

     ss_attach program-name [argument...]  [-v|-V] [-?|--help]



機能説明

     ss_attach コマンドは、一つまたは複数の argument  を 付 け て
     program-name  を 呼び出し、program-name に接続されたデバッグ
     セッションを Sun[tm] Studio IDE に開始させます。

     ss_attach コマンドを発行する前に、「ツール」->「ss_attach 要
     求 を許可」を選択することによって、Sun Studio IDE で、プロセ
     スへのこの種の接続を可能にする必要があります。可能にしていな
     い 場 合、 ss_attach  コ マ ン ド は何のメッセージも出さずに
     program-name の実行に進みます。

     IDE のこの新しいデバッグセッションは、program-name と同じ 現
     在の作業用ディレクトリを持ちます。

     dbx から program-name が再実行できるよう、argument はデ バッ
     グセッションに渡されます (dbx runargs を使って適用される)。

     引数および作業用ディレクトリの指定は、そのプログラム の  dbx
     設定情報にあるあらゆる設定値に優先します。

     たとえばシェルのループの暴走などのために、接続しようと す る
     ss_attach コマンドが多すぎる場合、IDE はそれらの接続待ち状態
     を 中 止 し ま す。  Sun   Studio   の  場  合、  こ  れ  は
     spro.ss_attach.maxrequests によって制限されています。



終了ステータス

     program-name の呼び出しに成功すると、ss_attach コマンドの 終
     了ステータスは program-name の終了ステータスと同じです。失敗
     した場合は、次のいずれかの値で終了します。:

          1-125       ss_attach コマンドでエラーが発生しました。
          126         program-name が見つかりましたが、呼び出せま
                      せんでした。
          127         program-name が見つかりませんでした。

     ss_attach が指定したプロセスに接続したデバッグセッションの開
     始に成功しなかった場合は、-V オプションを使って ss_attach を
     実行してみてください。


オプション

     -v          詳細モード。ss_attach と IDE との対話に関する 情
                 報を表示します。
                 $ ss_attach -v date
                 ss_attach: trying to connect to IDE ...
                 ss_attach: got connection
                 ss_attach: waiting for session start in IDE ...
                 ss_attach: Proceeding with exec.
                 Mon Mar 22 16:34:09 PST 2004
                 $

     -V          バージョン。ss_attach のバージョンを表示して終了
                 します。
     -?   --help
                 ヘルプ。使用法のメッセージを表示して終了します。

制限事項

     現在、Sun Studio IDE が動作していない場合、Sun Studio IDE の
     イ ンスタンスを ss_attach コマンドに起動させる方法はありませ
     ん。

     複数のインスタンスの IDE が ss_attach 要求を許可してい る 場
     合、 ss_attach コマンドがプログラムをどの IDE インスタンスに
     接続するかは、定義されていません。

     ss_attach コマンドは、Java アプリケーションの捕捉には役立 ち
     ま せん。Java[tm] Virtual Machine は、一般的なネイティブアプ
     リケーションとして扱われます。

     ss_attach コマンドによって捕捉されたプログラムは、IDE の「デ
     バッグ」->「最近行なった読み込み」メニューに追加されません。

     捕捉したプロセスに対する実行時検査やパフォーマンスデータの収
     集を簡単に有効にする機能はありません。

     捕捉の成功時、main にデバッグ情報がある場合に dbx が main に
     進むのを防ぐ方法はまだありません。このため、ss_attach コマン
     ドは、静的初期化子のデバッグにはあまり向きません。


環境

     パス            execvp(2) を使用して、$PATH に  program-name
                 がないか検索されます。


ファイル

     なし。


エラー

     次のエラーメッセージで考えられる原因:

     ss_attach: could not connect to external  start  service  --
     service not registered

     IDE と ss_attach が、

     o 同じユーザーによって起動されていない

     o 同じ $DISPLAY 環境変数の設定を使って起動されていない (画面
     番号が異なることが許可されている)


関連項目

     dbx(1)sunstudio(1)execvp(2)