「入力手続き」ダイアログ

このダイアログでは、インタフェースに X ツールキットの低レベルの入力手続きを指定できます。

入力手続きの追加

手続きの名前、手続きが呼び出される状況を記述する入力マスク、および手続きが動作するファイル記述子を指定する必要があります。入力手続きの名前を登録するには、「手続き名」テキストフィールドに名前を入力してください。

ファイル記述子の指定

入力手続きを Xt に登録する関数に渡されるファイル記述子は整数値です。したがって、0、1、2、fileno(stdin)、open("/dev/tty", O_RDONLY) などに変換されるものなら何でも「ファイル記述子」テキストフィールドに入力できます。X-Designer は、インタフェースでこのフィールドを解析しませんが、指定したとおりの式が生成されます。したがって、このフィールドにはユーザーの責任で正しい値を指定してください。

ファイル記述子のデフォルト値は 0 です。

入力マスクの指定

ファイル記述子に関する手続きの内容を、読み取り、書き込み、例外処理の中から選択するには、「入力マスク」領域で対応するトグルをオンにしてください。

クライアントデータの指定

入力手続きが呼び出されたときに、入力手続きに渡したい非公開データを指定するには、「クライアントデータ」テキストフィールドにこのデータを入力してください。指定したクライアントデータは、X-Designer によって解析されません。クライアントデータとしては、単純な整数値、引用符で囲んだ文字列、より複雑なデータ構造体のアドレスや式なども指定できます。

クライアントデータは解析されずに、(入力手続きを X ツールキットに登録する関数への引数として) 生成コードに直接出力されるため、コードを完全にコンパイルしたい場合には、ユーザーの責任で正しい値を指定してください。

クライアントデータのデフォルト値は NULL です。

コード生成

入力手続きは、コードファイル内の XtAppAddInput() コールを使用して X ツールキットに登録されます。指定した手続きはスタブファイルに生成され、コールバックの場合とまったく同様に、ダイアログから直接または個別のエディタで編集できます。

入力手続きをダイアログから直接編集したい場合には、ダイアログの「コード編集」ボタンを使用してください。

関連項目: