プリントシェルウィジェットは、X11R6 Xp (X Print) 拡張機能との接続を行います。 このウィジェットは、その階層に関連づけられている表示可能なメソッドを使用してそのコンテンツを描画します。
このウィジェットは、印刷サーバーへの出力のページ割りを制御するコールバックによってプログラミングされます。
何が描画されるかは、プリントシェルの下のウィジェット階層に適用されるリソースによって異なります。 たとえば階層のスクリーンショットが対象であれば、ボーダーとシャドウを適切に設定する必要があります。 一方、ウィジェットのコンテンツが対象であれば (たとえばテキスト構成要素のコンテンツを印刷したいときなど)、テキストのボーダーとシャドウを白に設定することによって (白い紙が用紙トレーに入っていると仮定)、データは見えるけれどもウィジェット自体は見えないという出力を得られます。
プリントシェルウィジェットの詳細については、XmPrintShell(3X) または『Motif 2.1 プログラミングマニュアル』を参照してください。
注意
プリントシェルウィジェットを利用できるプラットフォームリリースの Motif 2.1 ウィジェットセットはありません。 Sun/Solaris システムでは、パブリックライブラリからこのウィジェットを削除しています。 このため、プリントシェルウィジェットは「停止リスト」に追加されました。
X 印刷サーバーと接続できなかった場合にアプリケーションシェルとまったく同じ動作をする、という奇妙な特性がプリントシェルにあります。 接続する場合には、印刷サーバーに対してそのウィジェット階層を印刷します。 この現象は、驚くべき副作用を伴います。 ウィジェットが正しく動作していれば、すべての表示可能なメソッドはディスプレイではなく印刷サーバーに対して描画を行うので、ウィジェットに対応する階層の動的表示はありません。 ウィジェットが正しく動作していない場合には、階層の動的表示があります。
関連項目: