リストウィジェット

リストウィジェットは、テキスト項目のリストを表示します。ユーザーはこのウィジェットを使用して、リスト内の項目を選択することができます。リストからは、複数選択並びに範囲選択を行うことができますが、選択肢の数が多い場合には単一項目のみの選択方針を実装すると良いでしょう。

リストウィジェットは、以下の選択方針をサポートしています。

単一選択方針 (SINGLE_SELECT): リストから1個の項目だけを選択することができます。ユーザーは、項目上でマウスボタンを押して選択を行います。すでに項目が選択されている場合に、ユーザーが別の項目を選択すると、以前に選択されていた項目の選択が解除されます。項目が選択されると、指定されている単一選択コールバックが呼び出されます。リストリソースパネルのコールバックページを使用すると、このコールバックに対してアプリケーション手順を指定することができます。

複数選択方針 (MULTIPLE_SELECT): リストから1個または複数の項目を選択することができます。ポインタを項目上に置いてマウスボタンを押すと、項目が選択されます。別の項目を更に選択しても、以前の項目の選択は解除されません。項目上でマウスボタンが 2 回目に押された場合には、その項目の選択は解除されます。項目が選択されると、指定されている複数選択コールバックが呼び出されます。また、単一選択コールバック同じ方法で、このコールバックに対してアプリケーション手順を指定することができます。

拡張選択 (EXTENDED_SELECT): リストから 1 個または複数の項目を選択することができます。最初の項目上でマウスボタンを押し、他の必要な項目上までポインタをドラッグして選択を行います。項目を個々に選択する複数選択とは異なっています。コントロールキーを押したまま項目上でマウスボタンを押すと、他の項目の選択を解除することなく個々の項目を選択解除することができます。コントロールキーを使用しない場合は、すべての項目が選択解除され、 マウスボタンが押された項目が新たに選択されます。マウスボタンが解除されると、拡張選択コールバックが呼び出されます。

ブラウズ選択 (BROWSE_SELECT): 単一選択を行う別の方針です。ユーザーは、項目上でマウスボタンを押し、リスト上でポインタをドラッグすると、リストをブラウズすることができます。ポインタが置かれている各項目は、選択候補の項目です。マウスボタンが解除されると、項目が選択され、ブラウズ選択コールバックが呼び出されます。

項目をダブルクリックすると、デフォルトアクションコールバックが呼び出されます。このコールバックに対してのアプリケーション手順は、コールバックダイアログを表示するデフォルトボタン (リストリソースパネルのコールバックページ内にある) を使用して指定することができます。

リストウィジェットに関する詳細は、OSF/Motif プログラマーズ・リファレンスの XmList(3X) を参照してください。

ヒント

リストリソースパネルの項目ページを使用すると、項目をリストに追加することができます。

関連項目: