モジュールプレリュード

モジュールプレリュードは、C コードの断片であり、生成されるコード内のモジュールの先頭近く (またはデザイン全体) に追加されます。

一般には、生成されたソース内で参照するユーザー独自の外部データ構造 (コールバック関数へのクライアントデータなど) の宣言にモジュールプレリュードを使用します。

モジュールプレリュードは、個々のウィジェットではなく、モジュール全体に適用されるコードの断片に使用されます。個々のウィジェットに対しては、コードプレリュードを使用します。

X-Designer では、モジュール見出し、モジュールプレリュード、リソースプレリュードの、3 種類のモジュールプレリュードを提供します。

学習例のテキストに表示されるトグルの 1 つを選択すると、その種類のプレリュードを編集することができます。コードプレリュードは次の 2 つの方法で追加することができます。

「コードを直接編集」トグルを使用して、上記の方法のうち希望する方法を指定します。「コードを直接編集」トグルをオンにした場合は、コードを追加できるように生成コードが開かれます。

「コードを直接編集」トグルをオフにしている場合は、ダイアログの右側に大きなテキストウィジェットが表示されます。ここに、コードを入力します。テキストエディタを使用して別のコードを入力するときと同じように正しくコードを入力してください。すなわち、行末マーカー、括弧規約などを含め、対象となる言語の規則および規約に準拠する必要があります。プレリュードの最終行の後は、必ず Return キーを押してください。

見出しプレリュード

見出しプレリュードは、main プログラムファイル、コードファイル、外部宣言ファイル、スタブファイルの先頭に挿入されます。通常は、モジュール見出しにはプログラム名、SCCS ID またはバージョン番号などの情報のコメントが含まれます。

モジュール・プレリュード

モジュール・プレリュードは、生成されたコードファイルの先頭で X-Designer の生成した #include 指令 (存在する場合) の直後に挿入されます。モジュール・プレリュードは、コードに必要な #define または #include 指令あるいは外部宣言を共有することができます。モジュール・プレリュードは、基本モジュールにのみ生成され、スタブファイルには生成されません。

リソース・プレリュード

リソース・プレリュードは X リソースファイルの先頭に挿入され、以下の構文でアプリケーションのリソース設定、つまり、個々のウィジェットではなくアプリケーション全体に対する設定を指定します。

<アプリケーション名>*<リソース>: <値>

たとえば、次のように指定します。

XDesigner.symbolFont: -*-symbol-medium-r-normal--14*

このようなリソース設定は、アプリケーション内のすべてのウィジェットに適用されますが、個々のウィジェットまたは共通の名前を持つウィジェットのグループでの詳細なリソース設定により書き換えられます。

リソースプレリュードにコメント行や SCCS ID を指定することもできます。

関連項目: