本節では、 X-Designer 捕獲機能の使用例として、 X-Designer に付属するユーザー定義ウィジェット構成ユーティリティ ( xdconfig) のデザインを捕獲する方法を説明します。
X-Designer 捕獲ツールは、指定された実行ファイルが PATH に存在するか検索し、最初に見つけたディレクトリを呼び出します。 xdconfig ダイアログおよび捕獲ダイアログの両方が表示されます。
捕獲ダイアログは事実上 xdconfig プログラムに組み込まれているため、 xdconfig アプリケーションを終了すると X-Designer 捕獲機能も終了します。
xdconfig の有効なシェルの縮小表示が「 X-Designer 捕獲」ダイアログに表示されます。他のダイアログを捕獲するには、 xdconfig から捕獲したいダイアログを起動して再度「捕獲」ボタンを押します。捕獲したダイアログががウィンドウ保持領域に追加されます。
この段階で X-Designer には、 xdconfig のウィジェット構造および関連するすべてのリソースを持つウィジェット階層が存在しています。また、 xdconfig と同じ外観を持つダイナミックディスプレイが表示されています。サブダイアログを捕獲した場合は、それらのサブダイアログも X-Designer の構成領域にドラッグすることができます。それらのサブダイアログは、独立したダイアログとして追加されます。
X-Designer 捕獲機能を使用することで、必要なものはすべて既存の Motif アプリケーションのデザインから取り込むことができます。ただし、コールバックやリンクなどのアプリケーションに特有の動作は捕獲されません。
関連項目: