X-Designer は、ツールの構成を設定するための多数の機能を備えています。
ウィジェットパレットの構成
ウィジェットパレットは、デザインに追加可能なオブジェクトを表わす一連のアイコンを含んでいます。各アイコンは、完全な XPM カラーアイコン、またはモノクロームビットマップとすることができます。X-Designer は、アプリケーションリソースを検索して、パレット上に表わされる各ウィジェットに対して使用するアイコンを定義します。また、リソースが見つからない場合には、組み込まれているアイコンを使用します。 X-Designer リソースファイル (通常は $XDROOT/lib/locale/<ロケール>/app-defaults/xdesigner) には、Motif ウィジェットセットに対してのすべてのアイコンファイルのリストがあります。たとえば、矢印ボタンに対してのリソースは以下の通りです。
xdesigner.arrowButtonPixmap: arrow.xpm
X-Designer は、 XmGetPixmap(3X) と同じ検索パスを使用して、アイコンファイルを検索します。このようにアイコンの定義はユーザーによる書き換えが可能なため、デフォルトのピックスマップを書き換えることができます。また、アイコンファイルの名前を置き換えることにより、サーチアルゴリズムを迂回するために (たとえば ${HOME}/bitmaps/xdesigner などに正しい名前のアイコンを配置することにより、あるいはイメージに対しての明示的パスを提供することにより)、独自の局所的イメージを提供することができます。
xdesigner.arrowButtonPixmap:
/my/path/to/my/images/my_arrow.xpm
また、X-Designer の停止リストリソースを使用して、パレットに表示しないオブジェクトを指定することができます。このリソースに含まれるウィジェットは、パレットに表示されません。たとえば、パレットに矢印ボタンと区画ウィンドウを表示したくない場合には、以下のリソースを設定します。
xdesigner.stopList: XmPanedWindow, XmArrowButton
パレットメニューは、X-Designer メインウィンドウからパレットを切り離すためのオプションを提供しています。このオプションは、デフォルトとして以下のように指定することができます。
xdesigner*.pm_separate.set: true
ツールバーの構成
ツールバー内のボタンは、唯一の相違点である生成ボタンを除いて、メインメニュー内のボタンと正確に対応しており、全く同じ動作を行います。ツールバー内のボタンは、メニューで相当するものと同じウィジェット名を持っています。デフォルトでは、これらは同じラベルを共有するように構成されています。たとえば、リソースファイルは次のものを含んでいます。
xdesigner*gm_c.labelString: C...
これを、以下のように指定することにより、項目に対してのツールバーラベルを変更することができます。
xdesigner*toolbar.gm_c.labelString: My Generate C Label...
また、パレットを構成する場合と全く同じ方法で、独自のアイコンを提供することができます。
xdesigner*toolbar.gm_c.toolbarPixmap: my_pixmap_file.xpm
メニュー項目をツールバーに構成するためには、ツールバー記述リソースを使用します。これは、単純にメインメニューボタン名をコンマで区切ったものです。予約語「separator」を挿入すると、ツールバー項目間にスペースを追加することができます。以下に例を示します。
xdesigner.toolbarDescription:
separator,em_cut,em_copy,em_paste,separator,wm_prim,wm_layout,separator
この指定により、カット、コピー、ペースト、コアリソース、そして配置エディタボタンを持つツールバーが作成されます。
関連項目: