「実行可能ファイル」というラベルが付いたテキストボックスに名前を入力します。アプリケーションの名前または保存場所が分からない場合は、「実行可能ファイル」というラベルが付いたボタンを押します。これによって「パス」スクロールリストを含むファイル選択ボックスが表示されます。
「パス」というラベルが付いた第 2 のスクロールリストには、PATH 環境変数で指定されている各ディレクトリが表示されます。 このリストから項目を選択すると、そのディレクトリの内容が「ファイル」リストに表示されます。
ダイアログの「ファイル」リストから項目を選択して「了解」ボタンを押すと、その項目は 「捕獲/再現」の入力要求ダイアログの「実行可能ファイル」フィールドに追加されます。このダイアログの「引数」というラベルが付いたテキストボックスに、アプリケーションに対するオプションや引数を入力します。「了解」ボタンを押すと、アプリケーションが X-Designer 再現を使用して実行されます。
ここでは、以下の 2 つの点に注意してください。
X-Designer 再現機能は、アプリケーション内のウィジェット間の往き来およびユーザーとウィジェットとの対話を詳細に渡って記録します。以下の情報の記録および再生を行うことができます。
X-Designer 再現機能は、汎用の X テスト用機構として設計されているわけではありません。したがって、すべてのアプリケーションの動作が X-Designer 再現で記録されるわけではありません。ただし、 X-Designer 再現機能を拡張することはできます。
「 X-Designer 再現」ダイアログは、アプリケーションの横に表示されます。また、著作権メッセージも、 X-Designer 再現機能の実行時に標準のエラー出力表示されます。
著作権メッセージが表示されない場合は、アプリケーションが Xt ライブラリと動的にリンクしていない可能性があります。
このダイアログには、 X-Designer 再現用と X-Designer 捕獲用の 2 つのページがあります。ページを切り替えるには、「ページ」というラベルが付いたオプションメニューを選択します。
「 X-Designer 再現」ダイアログが表示されると、スクリプトの記録および再生を直ちに実行することができます。
ボタンの説明は、以下のとおりです。
録画 - 選択したスクリプトの現在の位置から、アプリケーションに対して行なったユーザーアクションを記録します。スクリプトを停止した後でこのボタンを押すと、スクリプトはその位置から上書きされます。スクリプトの最後でこのボタンを押すと、そのスクリプトに追加されます。
挿入 - スクリプトが停止した位置に、アプリケーションに対して行なったユーザーアクションを記録します。スクリプト内のアクションは変更されません。
巻き戻し - 選択したスクリプトを先頭まで巻き戻します。
スクリプトを正確に再生するには、録画開始時の状態にアプリケーションをリセットしなければならない場合があります。
停止 - スクリプトの再生を停止します。
再生 - スクリプトの現在の位置からスクリプトが停止されるか末尾に達するまで、選択したスクリプトを再生します。
シングルステップ - スクリプト内の次のコマンドを再生します。
停止- 記録または再生を一時停止します。このボタンを再度押すと、処理が続行されます。
有効なボタンだけが選択可能です。無効なボタンはグレー表示されています。
スクリプトを作成する前は、押すことができるボタンは「録画」だけです。このボタンを押すと「名前未定」のスクリプトが作成されます。スクリプトを作成したら、そのスクリプトの「巻き戻し」、「再生」、「シングルステップ」を実行することができます。
スクリプトを停止または一時停止すると、「挿入」ボタンが有効になります。
「新規スクリプト」ボタンを押すと、空のスクリプトが作成されます。スクリプトの命名または名前変更を行うには、次のようにします。
既存のスクリプトの名前と同じ名前を入力すると、新しく命名されたスクリプトには番号が付加されて元のスクリプトと区別されます。
現在選択しているスクリプトは、「 X-Designer 再現」ダイアログ内で強調表示されます。
X-Designer 再現のステータスインジケータは、記録中か再生中かを表し、またスクリプト内での現在位置を示します。ステータスインジケータが赤い場合は、記録中を示します。それ以外の場合は、再生中です。
ボタンパネルで最後に選択したボタンの上には、赤い線が表示されます。
「モニター」ボタンを押すと、記録中および再生中に行なったアクションのログが表示されます。記録箇所または再生箇所の先頭および末尾を示すコメントは、 X-Designer 再現機能によって自動的に挿入されます。
アプリケーション以外のコマンドおよびコメントも、アクションと同じようにスクリプトに追加することができます。追加するには、手動でスクリプトを編集するか X-Designer 再現インタフェースを使用して編集します。本節では、インタフェースからスクリプトを編集する方法を説明します。
まず、追加コマンドを追加する位置でスクリプトを停止します。追加コマンドをスクリプトの先頭に追加するには、まずスクリプトを巻き戻します。スクリプト内の別の位置にコマンドを追加する場合は、1 ステップ実行してその位置まで移動します。
次に「コマンドを追加」というラベルが付いたボタンを押します。テキスト編集ウィンドウが表示され、追加コマンドまたはコメントを入力することができます。
「コメントとして入力」トグルを設定すると、ダイアログの内容がコメントとして処理されます。スクリプトでは、各行の行頭に「#」文字が付加されます。
「実行」ボタンを押すと、記録されているスクリプトとは無関係に「コマンドを追加」ダイアログ内のコマンドだけが実行されます。コマンドが実行される様子は、「モニター」ウィンドウを使用して確認します。コマンドが希望どおりに実行されている場合は、「追加」ボタンを押してそれらのコマンドをスクリプトに保存します。
さらにコマンドまたはコメントを追加入力する場合は、その前に「消去」を押してください。「コマンドを追加」ダイアログの情報が削除されます。スクリプトの内容には影響しません。
「 X-Designer 再現」ダイアログの「速い/遅い」スライダを使用すると、選択したスクリプトが再生される速度を変更することができます。デフォルトでは、スクリプトは最高速度で再生されます。
デフォルトでは、「 X-Designer 再現」ダイアログで作成したスクリプトは名前のない一時ディレクトリに保存されます。
X-Designer 再現機能の「ディレクトリ」メニューの「別名保存」オプションを使用して、現作業ディレクトリに新しい名前を付けて保存します。
「ディレクトリ」メニューの「開く」オプションを使用して、別のディレクトリからスクリプトを開きます。また、「別名保存」オプションを使用して、現在作業しているディレクトリの名前を変更することもできます。
「編集」メニューのオプションを使用すると、あるディレクトリでカットまたはコピーしたスクリプトを別のディレクトリにペーストすることができます。「消去」コマンドを選択すると、選択したスクリプトが削除されます。
規約により、ファイルシステムでは記録スクリプトには「.xds」というファイル名の接尾辞を付けてください。ただし、この接尾辞は、「 X-Designer 再現」ダイアログに表示されるスクリプトの名前には使用されません。
関連項目:
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