X-Designer メインウィンドウには、4 個の基本領域があります。上部にあるメニューバーおよびツールバー、左側にあるウィジェット選択パレット、ディスプレイの中央を占める構成領域、そして構成領域のすぐ上に位置する、デザイン内の独立した全ダイアログ構成要素表現を表示するウィンドウ保持領域です。
構成領域は、デザイン内で現在使用可能なウィンドウのウィジェット階層を表示します。
構成領域内のウィジェット階層を走査するには、矢印キーまたはマウスを使用します。構成領域内のウィジェットをクリックすると、そのウィジェットは現在選択されているウィジェットとなり、強調表示されます。
現在選択されているウィジェットに対してのリソースを設定または変更するには、ウィジェットを再度クリックします。現在選択されているウィジェットに対してのリソースを設定するパネルが表示されます。設定したいリソースがこのパネルに見つからない場合は、X-Designer メインウィンドウの上部にあるウィジェットメニューオプションの「コアリソースパネル」に存在している場合があります。
ウィジェットをウィジェット階層に追加するためには、新しいウィジェットの親として機能するウィジェットが選択されていることを確認してください。その後、X-Designer メインウィンドウの左側にあるパレットを使用して、追加したいウィジェットの型を表わすボタンをクリックします。現在選択されているウィジェットの子として新しいウィジェットが追加されます。
編集メニューを使用すると、ウィジェット階層を修正することができます。カット、コピー、ペーストオプションが使用可能です。また、マウスを使用して、個々のウィジェットやウィジェットのサブツリーをデザイン内で移動させることもできます。移動させるウィジェット (階層) をマウスボタン 1 を使用して クリックし、マウスを押したままでデザイン内の新しい位置 (階層が挿入される場所) にドラッグします。マウスを解除すると、新しい場所が有効な Motif ウィンドウ階層である場合には変更が即座に反映されます。デザイン内の領域を移動するのではなく、コピーする場合には、マウスボタン 2 を使用して上記の手順を実行します。
デザイン階層が非常に大きくあるいは複雑になった場合、デザインの一部を「フォールド」または「縮小」して非表示にすることができます。フォールドについてのヘルプは「索引」から、「ウィジェットメニュー」を選び「フォームアタッチメント」を参照してください。また、縮小については表示メニューのヘルプセクションで説明します。
デザインに新しいウィジェットを追加する場合は、通常、現在のウィジェットコンテキストが必要です。ただし、新しいシェルウィジェットを追加する場合は例外であり、どのような場合にも追加することができます。新しく追加されたシェルを除いて、構成領域は消去されます。古いシェルは使用不可能になったわけではなく 、構成領域上にあるウィンドウ保持領域で、そのシェルを選択することにより復元することができます。実際、現在のデザイン内にあるすべてのダイアログシェルはウィンドウ保持領域に表示されており、随時選択を行なって作業することができます。
注意
パレットから選択できるコンポジットウィジェットは数多く存在します。これらのウィジェットは、その他のウィジェットとまったく同じ方法で、デザインに追加することができ、また、簡単にコンポジットの個々のウィジェット構成要素のリソースを変更することができます。しかし、コンポジットから個々のウィジェット をコピーまたは削除するためにコンポジット構造体を編集することはできません。このようなコンポジットウィジェットの例として、メッセージボックスやファイル選択ウィジェットがあります。もちろんユーザーは、コンポジットウィジェットに子として追加する独自のウィジェットは自由に編集することができます。
X-Designer では、現在選択されているウィジェットの有効な子として機能しないウィジェットはグレー表示され、パレット内では応答不可能であるため、無効なデザインを作成することはできません。
構成領域編集操作は、現在の階層に制約されているわけではありません。ダイアログシェルデザイン間でのカット & ペースト、あるいは任意のデザインのファイル全セクションからカット & ペーストを行うことができます。X-Designer は、編集操作の結果が、有効な Motif ウィジェット階層であることを調べます。
関連項目: