このダイアログには、手続きおよびイベントマスクを入力するいくつかのテキストフィールドがあります。テキストフィールドには対応するボタンがあり、ボタンを押すと、使用可能な手続きおよびイベントマスクを示すサブダイアログが表示されます。手続きは新しく定義できますが、イベントマスクは表示されている有効なセットから選択する必要があります。Java コードに適用可能なイベントマスクには、Java のコーヒーカップの絵が付いています。
「マスク不可」にトグルが設定されている場合、イベントマスクはやはりマスク不可能なイベント (ClientMessage、GraphicsExpose、MappingNotify、NoExpose、SelectionClear、SelectionNotify、および SelectionRequest) を受け取ります。アプリケーションを生成する場合に、イベントがマスク不可に設定されているとあまり便利ではないため、通常、このトグルは設定解除されています。
「生データ (raw)」トグルを設定すると、X-Designer は raw イベントハンドラを追加します。raw イベントハンドラは、登録されたイベントに対し、即座には応答しません。その代わり、raw イベントハンドラは、どこでイベントが選択されようとも (たとえば、ほかのイベントハンドラにより)、ハンドラが起動します。
raw イベントハンドラの使用方法として、ほかのイベントハンドラを "シャドウ" にする例があります。2 つのイベントハンドラが、同じイベントマスクを指定して追加されたが、一方は "raw" で、もう一方はそうでない場合、適切なイベントが発生すると、両方のハンドラが呼び出されます。raw イベントハンドラは、他方のハンドラが受け取るイベントをログに記録できます。
コールバック機能と同様、同じイベントハンドラを任意の数のウィジェットに指定し、クライアントデータを使用してコンテキストを設定できます。
ウィジェットが組み込みの相互サポートとしてはほとんど意味をなさない状況、または大量のテキスト入力の処理が必要な状況では、通常、イベントハンドラが使用されます。イベントハンドラのわかりやすい例が DrawingAreas です。
イベントハンドラは汎用ウィジェットの一部として X-Designer によってコードファイル中に生成され、スタブファイル中にスタブが生成されます。
イベントハンドラに "ウィジェット注釈" があります。「表示」メニュー中のプルダウンメニューからイベントハンドラの注釈を選択すると、そのイベントハンドラを定義したウィジェットを即座に見分けることができます。
関連項目: