配置エディタ

X-Designer は、フォーム・アタッチメントの設定を容易にし、ブリテンボードおよび描画領域に対して、子の x,y 位置を指定するために、配置エディタを提供しています。

編集されているウィジェットに関連するリソースは、ウィジェットメニューから「リソース」を選択すると使用可能になります。

ウィジェットメニュー (X-Designer のメニューバー上にあります) のコンストレイントボタンは、アタッチメントを指定する別の方法を提供しています。このボタンは、フォームの子が選択されている場合に限り使用することができます。

フォーム内に子が配置された場合、デフォルトのアタッチメントが設定されます。デフォルトのアタッチメントは、ウィジェットをフォームの左側および最後に追加されたウィジェットの下部にアタッチします。つまり、追加されるウィジェットはフォームの左側に、下方へ向かって配置されます。 フォームへのアタッチメントは、アタッチされているフォームの端を指す黒三角形で表示されます。ウィジェット間のアタッチメントは、黒線で表示されます。アタッチメントの方向は、ソースウィジェットの内側から開始して、アタッチ先ウィジェットの端に矢印を持つ線で表示されます。

配置エディタで、アタッチメント、ウィジェットを整列する、ウィジェットを均等配置するという 3 通りの方法でアタッチメントを指定できます。適切なページを、オプションメニューから選択します。

アタッチメントのページには、配置エディタに対して、移動、サイズ変更、アタッチ、整列、位置、自己の 6 個の操作モードがあります。すべての操作は、配置エディタのキャンバス上にある子ウィジェットを表わす「ラバーバンド」ボックスにあります。配置での変更は、デザインウィンドウに反映されます。

ブリテンボードおよび描画領域ウィジェットの配置エディタでは、モードは移動またはサイズ変更のみです。ウィジェットを明示的に移動すると、その XmNx および XmNy リソースが設定され、ウィジェットをサイズ変更すると、その XmNwidth および XmNheight リソースが設定されます。

移動

これは、初期のモードです。マウスボタン 1 を押してドラッグすると、ウィジェットをフォーム上の任意の位置に配置することができます。ウィジェットのドラッグ動作により、そのウィジェットにより作成されたアタッチメントはすべて削除されますが、ウィジェットに対して作成されたアタッチメントは保持されます。また、マウスボタン 2 を使用すると、配置エディタの現在のモードとは関係なくいつでもドラッグを行うことができます。

サイズ変更

このモードでは、ウィジェットをサイズ変更することができます。ウィジェットの内側でマウスボタン 1 を押して、サイズ変更を行いたい方向にウィジェットの右下を伸ばします。フォームにおいてウィジェットをサイズ変更すると、下部および右側のアタッチメントがフォームの反対側に設定されます。

アタッチ

このモードは、相対アタッチメントを設定するために使用します。アタッチされるウィジェットのすぐ内側をクリックして、アタッチを行うウィジェットのすぐ内側までドラッグします。フォームの端をアタッチする場合は、フォームの境界枠のすぐ外側までドラッグします。

アタッチメントを取り除く場合には、ウィジェットの端のすぐ内側をクリックして、ウィジェットの中央にドラッグします。ウィジェットの端を別のウィジェットの対応する端にアタッチ (左から左になど) すると、整列することができます。

ウィジェットの片方の端を別のウィジェットの反対の端にアタッチ (上を下にアタッチなど) することにより、ウィジェットをアタッチします。

アタッチされるウィジェットの間隔を設定 (現在の単位の種類にて) するためには、オフセットを使用します。オフセットを空白のままにしておいた場合には、フォームの水平および垂直間隔リソースから、適切なオフセットが決定されます。

アタッチ先のウィジェットにドラッグする場合、配置エディタは、ドラッグを停止する場所にアタッチメントの宛て先を表示します。

Shift + マウスボタン 2 を使用すると、配置エディタの現在のモードとは関係なくいつでもアタッチを行うことができます。

整列

このモードは、オフセットが常に明示的に0に強制されることを除いては、アタッチモードと同じです。

Control + マウスボタン 2 を使用すると、配置エディタの現在のモードとは関係なくいつでも整列を行うことができます。

位置

このモードでは、フォーム内のウィジェットに対しての相対的な位置を指定することができます。たとえば、ウィジェットの左側をフォームの 30% の位置に配置するためには、位置フィールドに 30 を入力して、ウィジェットの左側をクリックします。これにより、フォームがサイズ変更された場合でも、ウィジェットの左端はいつでもフォームの 30% の位置にあることになります。

位置アタッチメントは、塗りつぶされていない円で示されます。

Shift + マウスボタン 3 を使用すると、配置エディタの現在のモードとは関係なくいつでも位置アタッチメントを設定することができます。

自己

自己モードは、位置モードに似ていますが、オフセットの値を使用するのではなく、ウィジェットの端部の現在の位置をそのフォーム内の他のウィジェットに対して相対的に指定します。

一般的には、ウィジェットをフォーム内の任意の位置にドラッグし、自己モードを選択して 1 ヶ所または 2 ヶ所の端 (左端と下端など) をクリックします。

自己アタッチメントは、最初、塗りつぶされた円で表示され、ウィジェット階層においてフォームウィジェット再度選択された場合には塗りつぶされていない円で示されます。これは、自己アタッチメントが、実際には位置アタッチメントの実装であることを反映しているものです。

Control + マウスボタン 3 を使用すると、配置エディタの現在のモードとは関係なくいつでもアタッチを行うことができます。

整列および均等配置

ウィジェットと別のウィジェットまたはフォーム間のアタッチメントを明示的に設定する場合を除き、配置エディタを使用して多数のウィジェットの関係を指定することができます。「グループ整列方法」および「均等配置」は両方ともウィジェットのグループを選択し、適用させるアタッチメント方法を指定して、適用ボタンを押すことにより動作します。ウィジェットを選択するには、マウスボタン 1 をクリックします。選択されたウィジェットのグループに追加を行う場合には、Shift + マウスボタン 1 を使用してウィジェットをクリックします。選択されたウィジェットは、選択されていないウィジェットとは異なる色で塗りつぶされます。カラー画面上では、最後に選択されたウィジェットは、さらに別の色で表示されます。

「グループ整列方法」を使用すると、選択されたウィジェットは最後に選択されたウィジェットに揃えられます。トグルボタンを使用して揃える端を選択します。

「均等配置」を使用すると、ウィジェットとウィジェットの間隔のうち最も広いものを基準に均等配置が割り当てられます。トグルボタンを使用して間隔を割り当てる方法を選択します。

アタッチメントモードの場合でも、Shift + マウスボタン 1 を使用して選択されたウィジェットを示すことができます。選択をクリアする場合には、フォームの背景をクリックします。

グリッド

グリッドサイズを指定するためには、グリッドスライダを使用します。移動およびサイズ変更を行うと、最も近くにあるグリッド線に吸着されます。

リセット

ウィジェットメニューには、リセット機能が提供されています。この機能は、フォームウィジェットをリセットして配置エディタを再描画します。

ズーム

ウィジェットを描画するスケールを調整するためには、ズームインおよびズームアウトを使用します。

元に戻す

アタッチメント、あるいは整列や均等配置により作成された一連のアタッチメントを元に戻すためには、元に戻すボタンを押します。適切な状態に戻るまでさかのぼってアタッチメントを元に戻すことができます。

端の強調表示

表示メニューで「端の強調表示」トグルが設定されている場合、ポインタの最も近くにあるウィジェットの端が強調表示されます。これは、その場所においてマウスボタンが押された場合に使用される端を示します。

注釈

表示メニューでトグルを設定することにより、ウィジェットボックスにはウィジェットまたはクラス名を使用した注釈を付けることができます。

Windows モードにおいては、状況が若干異なります。Windows においてはフォームウィジェットは存在しないため、X-Designer は生成時点でのウィジェットを実サイズで、そして実際の位置に生成します。Windows 上では、サイズ変更動作は失われます。Windows において必要な配置を達成するためには、配置エディタを使用します。これは、Motif バージョンを使用する場合にも便利です。

ヒント

自己モードは位置モードよりも役に立ちます。

アタッチメントを設定してデザインウィンドウをサイズ変更し、アタッチメントの効果を観察してみると良いでしょう。

フォームのキャンバスを再描画するためには、ズームインおよびズームアウトを使用します。

小さすぎて操作することができないウィジェットを配置、またはアタッチするためには、ズームインを使用します。

ウィジェットがフォームの片端にアタッチされている時に、ウィジェットの他方の端をフォームの他方の端にアタッチすると、ウィジェットは引き伸ばされます。フォームへの最初のアタッチメントが切断 (ウィジェットの端からウィジェット内にドラッグする) された場合には、ウィジェットは引き伸ばされずに、2 番目のアタッチメントがフォームの他方の端に移動します。

ウィジェットの 2 個の端をフォームの対応する 2 個の端にアタッチする場合、ウィジェットを収めるためにフォームが拡大するのではなく、フォームに収まるようにウィジェットが縮小することがあります。

フォームは、一貫性を維持するために、ユーザーが作成したアタッチメントを変更する場合があります。フォーム配置に問題が生じた場合には、フォームをリセットしてみてください。

注意

フォームウィジェットがカットされた場合、ウィジェットが使用できなくなるため、配置エディタはそのキャンバスを空白にします。

関連項目: