マネージャウィジェット

Motif では、複数のウィジェットクラスを提供しています。そのひとつにマネージャクラスがあります。 マネージャクラスは、他のウィジェットのグループ化または制御に使用されます。

ブリテンボードは、最も基本的なマネージャです。子は、移動されるまでブリテン上の特定の場所に張り付けられます。ブリテンボードは、子ウィジェットに配置方針を強制しません。

フォームウィジェットは、ブリテンボードから派生します。フォームは、複雑なジオメトリ管理機能を持っており、どのような子に対しても相対的および絶対的な配置に多くの選択肢を提供します。

ローカラムウィジェットは、単純に、子を行または列に配置します。Motif は、メニューバー、オプションメニュー、ポップアップメニュー、メニューおよびラジオボックスウィジェットなどの多くのウィジェットの実装に、内部的にローカラムを使用します。

フレームウィジェットは、オブジェクトを囲む境界枠を提供します。 また、ローカラムなどの、独自に境界枠を用意しないフレームウィジェットに対しても使用することができます。フレームは、フレーム自身が子を十分に収めることができるように大きさを決めます。

区画ウィンドウは、子ウィジェットに垂直な配置方針を強制します。区画ウィンドウの幅は、最も大きな子の幅を採用します。個々の子の高さは、専用に設けられている形を制御して、ユーザーが設定することができます。

描画領域は、どのようなアプリケーション用途に使用することも可能な自由形式のウィジェットですが、マネージャから派生しています。描画領域自身は、実際に描画は行いません。

スクロールウィンドウは、別のウィジェットへのビューポートを提供します。ビューポートは、提供されているスクロールバーを使用して調整することができます。スクロールリストおよびスクロールテキストウィジェットは、スクロールウィンドウから派生します。

メインウィンドウもまた、スクロールウィンドウから派生するサブクラスです。ウィジェットは、標準メインアプリケーション配置を提供します。標準メインアプリケーションは、メニューバー、作業領域およびメッセージ領域を含んでいるものと仮定します。

スケールウィジェットは、スライダオブジェクトを提供するウィジェットのグループを管理しますが、汎用マネージャではありません。

Motif では、メッセージボックス、選択ボックス、ファイル選択、およびコマンドウィジェットなどの、 ダイアログ全体の基礎を形成する事前定義のマネージャを提供します。

Motif 2.1 バージョンのツールキットには、コンテナマネージャも用意されています。 このウィジェットはアプリケーションオブジェクトの表示をオブジェクト指向によって行い、IconGadgetの子によって絵入りで表示します。 コンテナは、動的に変更可能なさまざまなプレゼンテーションスタイルを提供します。 ツリー (アウトライン) ビュー、グリッド、およびフリーフォーマットの空間スタイルがサポートされています。

Motif 2.1 ノートブックは、子を論理ページにレイアウトする汎用マネージャです。 プッシュボタンとしてタブをウィジェットに追加できます。プッシュボタンを押すと、対応するページが表示されます。

Motif 2.1 には、スピンボックスウィジェットもあります。 このウィジェットは、テキストフィールドの子に対応する値のセットを次々と巡る汎用マネージャです。 このウィジェットは、テキストフィールドの子の現在の値を増やしたり減らしたりする 1 組の矢印ボタンを追加します。

Motif 2.1 の 単純スピンボックス はスピンボックスと似ていますが、汎用マネージャではありません。既製で組み込みのテキストフィールドの子が添付されています。

関連項目: