X-Designer 再現 の概要

X-Designer 再現 の概要


X-Designer 再現機能を使用して、Xt ベースのアプリケーションを記録および再生することができます。

記録モードでは、 X-Designer 再現機能は「push hello_button, type Hello World」のように、ユーザーのアクションを高水準で記述したスクリプトを作成します。

再生モードでは、アプリケーション内の任意のウィジェットの状態を調べたり、再生速度を制御することができます。スクリプト内のアクションは、ユーザーがキーボードから操作しているかのように再生されます。

X-Designer 再現機能のコマンドセットはユーザーによる拡張が可能で、操作性に優れ、柔軟性に富んでいます。 X-Designer 再現は、次のような幅広い用途に活用することができます。

再コンパイルや再リンクは必要ありません。また、特別なテスト環境も不要です。

X-Designer 再現機能を使用する前に

X-Designer 再現機能が正しく動作するためには、記録したい Motif アプリケーションが Xt ライブラリ (libXt) と動的にリンクしている必要があります。UNIX 実装上では通常、次のように入力して、アプリケーションと libXt とのリンクが動的か静的かを判断することができます。

ldd AnApplication

出力に libXt に関する内容がある場合は、そのアプリケーションは Xt ライブラリと動的にリンクしており、 X-Designer 再現機能で使用することができます。このライブラリが存在しない場合は、アプリケーションは Xt ライブラリと静的にリンクしている可能性があります。この場合に X-Designer 再現機能を使用するには、アプリケーションを Xt 共用ライブラリと再度リンクする必要があります。

関連項目: