AppGuru テンプレート
テンプレートとは、X-Designer によって作成されたデザインの保存ファイルで、X-Designer
のリソースファイル中で指定されたリソースと組み合わせて機能します。保存ファイルがテンプレートの内容を指定し、リソースが
AppGuru 内でテンプレートに対して可能な動作を指定します。
X-Designer リソースファイルには、AppGuru テンプレート専用の領域があります。このセクションは使用できるテンプレート、テンプレートが含まれるファイル、これらのテンプレート内で固定されている
(すなわち常に選択する必要がある) 構成要素を指定します。
独自のテンプレートを作成するには、次のようにします。
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X-Designer を起動します。
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テンプレートに配置したい構成要素をすべて含んだデザインを作成します。
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X-Designer が使用するリソースファイルに、AppGuru リソースを追加します。
システム上のすべての X-Designer ユーザーが新規テンプレートを使用できるようにするには、次の場所にある
X-Designer のリソースファイルを変更します。
$XDROOT/lib/locale/ロケール/app-defaults
この $XDROOT は、X-Designer のインストールのルートディレクトリ、<ロケール>
には使用するロケールの名前 (デフォルトは「C」) を指定します。 自分ひとりしかテンプレートを使用しない場合は、ホームディレクトリにある
.Xdefaults というファイルを変更します。
注 - X ウィンドウシステムにアプリケーションのリソースを使用させる方法は他にもあります。システムのマニュアルを参照して、最適の方法を見つけてください。
AppGuru が使用するリソース
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xdesigner.templates
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このリソースは、使用できるテンプレートをコンマで区切って指定します。各テンプレート名は、そのテンプレートに関連するその他のリソースを検索するキーとして使用されます。
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個々の AppGuru テンプレートのリソースは、以下のとおりです (テンプレート
のインスタンスにはテンプレートの名前を、<構成要素> のインスタンスにはテンプレート内の構成要素の名前を入力してください)。
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xdesigner.tm_appguru_menu*テンプレート.labelString
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このリソースは、「AppGuru」プルライトメニューに表示されるときのテンプレートの名前を定義します。「AppGuru」は、X-Designer
の「ツール」メニューにあります。
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xdesigner.テンプレート.saveFile
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このリソースは、AppGuru にテンプレートを含んでいる保存ファイルを検索する場所を指示します。完全パス名を指定する必要があります。環境変数を組み込むこともでき、環境変数は展開されます。
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xdesigner.テンプレート.template
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このリソースは、テンプレート内の一連の構成要素を指定します。各構成要素はコンマで区切られています。構成要素はテンプレートの一部で、関連するトグルの設定に応じて組み込むことも除外することもできます。各構成要素は、ピックスマップ
(テンプレートのグラフィック表示) およびトグルボタンで表されます。トグルボタンで、該当する構成要素を組み込むか除外するかを指定します。
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xdesigner.テンプレート.pixmapDirectory
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このリソースは、AppGuru ダイアログでデザインのグラフィック表示を作成する際に使用されるピックスマップファイルを検索する場所を
AppGuru に指示します。完全パス名を指定する必要があります。環境変数を組み込むこともできます。
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xdesigner.テンプレート.構成要素.toggleLabel
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このリソースは、AppGuru ダイアログ内で構成要素の組み込み/削除を制御するトグルのテキストラベルを指定します。
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xdesigner.テンプレート.構成要素.pixmap
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このリソースは、AppGuru ダイアログ内で構成要素を表すために使用されるピックスマップを指定します。「x,
y, 幅, 高さ, ファイル名 (前述のピックスマップディレクトリからの相対のファイル名)」という形式をとります。
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xdesigner.テンプレート.構成要素.widgets
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このリソースは、構成要素を構成する一連のウィジェットを指定します。各ウィジェットは、コンマで区切られています。通常は、このリソースが構成要素の階層のルートウィジェットになります。このリソースは他のウィジェットを含む場合もあります。X-Designer
が提供するデフォルトテンプレートでは「ファイルダイアログ」構成要素はファイルダイアログ自身とともに、「ファイル」メニュー内の項目で
ファイルダイアログへのリンクを持つボタン 「開く」「閉じる」など) も含んでいます。
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xdesigner.テンプレート.extraPixmaps
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テンプレートには、ユーザーが除外できないウィジェットを組み込むことができます。たとえば、デフォルトテンプレートにはメインウィンドウ、それとともに使用できる多数の構成要素、多数のユーティリティダイアログがあります。この場合、メインウィンドウは、テンプレートから生成されたデザイン内に必ず存在します。extraPixmaps
リソースは、除外できない構成要素を表すために使用されるピックスマップを指定します。各ピックスマップの形式は、「x,
y, 幅, 高さ, ファイル名」です。
関連項目: