XP グラフィックスツールキット

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XP グラフィックスツールキットは、描画のためのインターフェイスクラスと、Java でモデル化されるツールキットプリミティブのセットから構成されています。これらのクラスによって、MotifXP ライブラリを使用して単一ソースのユーザーインタフェースコードを作成するのと同じ方法で、Motif と Microsoft Windows の両方に対する描画とイベントのソースコードの単一セットを作成することができます。このツールキットとライブラリを使用してコードを記述し、ターゲットのプラットフォームに従ってコードを変換します。これらのライブラリのソースコードはアクセス可能であるため、あるウィジェットに機能を追加したい場合は、独自のコードを追加することができます。

ツールキットの使用法のシンプルな例を、以下の行に示します。

Toolkit *tk = Toolkit::getDefaultToolkit();

Graphics *g = tk->getGraphics(drawingArea);

g->drawLine(10,10,100,100);

グラフィックスツールキットには、ダブルバッファリングも含まれます。またグラフィックスツールキットは、シンプルな描画ルーチンにしなければならない部分を複雑にしてしまう、やや複雑な問題である X と WIN32 GDI のメモリ割り当ての問題に対応します。

ツールキットは、クラスを使用して抽象イベントも扱えるため、イベント駆動型インタフェースに関連するプラットフォームの固有の問題がなくなります。上記の線描画の例で示されているのと全く同じように、ツールキットオブジェクトをフェッチして、未処理のイベント処理をツールキットオブジェクトに任せ、独自のコードで未処理のイベントを包括的に処理することができます。XP グラフィックスツールキットのライブラリは、ターゲットであるツールキットに従って固有の問題に対処します。

関連項目: <!/XDHIGNORE>