このダイアログには、デザインから生成できるすべてのファイルの概要が表示されます。ダイアログには、デフォルトのファイル名を含むデフォルト設定がいくつかあります。デフォルトのファイル名は、生成されるファイルの種類および言語に適切なものになっています。デフォルト設定は、アプリケーションリソースファイルで変更することができます。
言語の設定
言語の場合は、ダイアログの最上部にある「言語」オプションメニューを使用します。選択肢には、C、C++、UIL があります。Microsoft Windows モードでは、さらに「C++ (Motif XP)」および「C++ (Microsoft Windows MFC)」という選択肢もあります。
このヘルプでは、(すべての様式の) C および C++、UIL コードの生成について説明しています。これ以外の言語については「Java コードの生成」または「ピックスマップ生成」を参照してください。
ベースディレクトリの設定
ベースディレクトリを設定するには、「ディレクトリ」というラベルが付いたテキストボックスに直接入力するか、「ブラウズ」ボタンを押します。「ブラウズ」ボタンを押すと、ファイル選択ボックスが表示され、ディレクトリの検索や選択を行うことができます。生成されるファイルのファイル名は、ベースディレクトリからの相対パスで表示されます。デフォルトでは、ベースディレクトリは保存したデザインを最後に開いたディレクトリか、デザインを新規に作成している場合は X-Designer を呼び出したディレクトリです。デフォルトは括弧で囲まれて表示されますが、.xd ファイルには保存されません。明示的に名前を付けたディレクトリが保存されます。
ファイル名テキストボックスに絶対パス名を入力することができますが、この方法は、お勧めできません。ファイルごとにこのパスを入力しなければならないためです。最初にディレクトリを設定し、すべてのファイルをそのディレクトリからの相対と見なした方が簡単で入力ミスも少なくなります。
基本ソースファイルの設定
「コード」というラベルが付いたテキストボックスに、基本ソースファイルのファイル名を入力します。
主コードモジュールには、上から下への順序で以下の部分が含まれています。スタブファイルの設定
デザインのすべてのコールバックおよびコールバック・メソッドに対して、コールバックスタブ、すなわち指定したコールバック名またはメソッド名を持つ「空」ルーチンが生成されます。これらのルーチンは、スタブファイルという独立したソースファイルに生成されます。デザインにコールバックまたはメソッドがある場合は、コールバックは基本ソースコードから参照されるため、スタブファイルを生成することによってアプリケーションをコンパイルすることができます。ただし、必要な関数は自分でコールバックルーチンに追加しなければなりません。外部宣言ファイルの設定
X-Designer は、有効範囲が大域的なすべてのウィジェットに対しての外部宣言、デザインのための C++ クラス定義、C 構造体の定義を含むヘッダファイルを生成することができます。大域的ウィジェットには、ユーザーが明示的に命名したウィジェットおよびコアリソースパネルにおいて大域的として指定したウィジェットが含まれます。
外部宣言ファイルを設定するには、「外部宣言」テキストボックスにファイルの名前を入力し、「生成」トグルをオンにします。規約により、外部宣言ファイルには接尾辞 .h を付けます。
ピックスマップファイルの設定
ピックスマップファイルは、外部宣言ファイルと類似しています。デザイン内にあるすべてのピックスマップの静的宣言を持つヘッダファイルを生成します。ピックスマップファイルを生成することで、扱いにくいピックスマップ構造の定義を、基本ソースファイルとは別のファイルに入れておくことができます。
ピックスマップファイルを生成するためには、「ピックスマップ」テキストボックスにファイルの名前を入力し、対応する「生成」トグルをオンにします。規約により、ピックスマップファイルには接尾辞 .h を付けます。
メインプログラムファイルの設定
メインプログラムファイルとは、main() 関数を含むファイルです。独立したファイルを生成することによって、この関数を残りのソースコードと切り離すことができます。これは、ユーザーインタフェースを開始する前に、独自の初期化を実行したり、アプリケーションの別の場所を呼び出すように関数を編集する必要がある場合に便利です。このファイルを編集したときは、生成は必ず 1 回だけにしてください。以降の生成が変更内容を上書きするためです。
main() 関数を基本ソースファイルに生成したい場合は、「メインプログラム」というラベルが付いたテキストボックスの名前が「コード」テキストボックスの名前と同じで、かつ対応する「生成」トグルが設定されていることを確認してください。
X リソースファイルの設定
インタフェースを実装する際に、特定のリソースが適用されるようにするには、リソース設定を行う必要があります。リソース設定は、主ソースファイルか X リソースファイル のいずれかで行います。ソースファイルにリソースを生成すると、そのリソースは ハードワイヤされることになります。
メークファイルの設定
X-Designer は、正しい依存性を持ち、デザインに必要なすべてのファイルに対するコンパイル命令を作成するメークファイルを生成することができます。
コード生成ダイアログの終了
生成したいファイルおよびそのオプションの設定を「コード生成」ダイアログで終了したら、「適用」ボタンを押して設定を保存するか、「生成」ボタンを押してすぐにファイルを生成します。「適用」ボタンを押した場合は、生成する準備が完了したときに「コード生成」ダイアログを呼び出して「生成」ボタンを押します。または、「コード生成」ダイアログを表示せずにツールバーの関連するボタンを選択して生成することもできます。この場合、最後に適用した設定が使用されます。「生成時に適用」トグルを設定して「生成」ボタンを押すと、「適用」ボタンを押して「生成」ボタンを押した場合と同様の処理が行われます。 「リセット」ボタンを押すと、「コード生成」ダイアログの設定がデフォルト (ファイル名は括弧で囲まれて表示された状態) に戻ります。
関連項目: