Motif と MFC のアプリケーションは、通常は大規模なアプリケーションです。最新のインターネット技術では、thin クライアント方式を推奨しています。この方式は、以下の要素を完全に分割した構造となります。
ユーザーインタフェースだけを制御する軽量クライアント。データをクライアントに返すリモートサーバー。
スマートコードを使用すれば、大規模なアプリケーションから上述の構造にきわめて簡単に移行できます。これを行うには、まずウィジェットを「グループ化する」ことによって移植可能なデータ構造を作成し、コールバックを「機能拡張」することによってリモートに実行したり、リモートサーバーと交信できるようにします。デザインに対しては、この他の変更は必要ありません。
スマートコードを使用すれば、X-Designer への指示を通じて、ウィジェットのグループに対する「ハンドル」を持つようコールバックを設定できます。
X-Designer は、このウィジェットのグループに対して「getter」関数と「setter」関数を提供します。これらの関数を使用すれば、特別なツールキットをプログラムすることなく、ウィジェットの値を取得および設定できます。ウィジェットの「値」は、ウィジェットの種類によって異なります。たとえば、トグルであればその状態
(オンまたはオフ) であり、テキストフィールドであればその内容です。スマートコードを使用すれば、ツールキットとは完全に無関係にこれを行うことができます。スマートコードが使用されると、X-Designer は従来のコールバックの場合よりも多くのコードを生成します。ユーザーのコールバックやユーザーがカスタマイズできるほかのルーチンを含んでいるファイルは、簡単に識別できます。これ以外の生成ファイルは、移植性の向上とコンパイルの単純化のために用意されているもので、変更する必要はありません。
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