ダイアログテンプレートウィジェットは、 Motif1.2 に新しく加えられたメッセージボックスウィジェットの特殊なインスタンスです。
このウィジェットは、メッセージボックスウィジェットの特殊なバージョンであり、X-Designer 内では同じリソースパネルを共有します。ダイアログテンプレートの動作は、根本的には Bulletin Board ウィジェットから派生しているため、これらのリソースを共有します。
このウィジェットは、アプリケーションが、カスタマイズされたダイアログの作成を可能にすることを目的としています。完全なメッセージボックスとは異なり、ダイアログテンプレートはデフォルトで子としてセパレータガジェットだけを含んでいるため、記号やメッセージを表示しません。 必要な場合には、これらの項目を追加することも可能であり、また、メッセージボックスを使用することもできます。
メッセージボックスを使用する場合と同様に、ウィジェットはユーザーが追加する子ウィジェットに配置の仮定を適用します。ボタンはセパレータの下に、そのほかのウィジェットは上に表示されます。任意で、セパレータの上に表示されるメニューバーウィジェットおよび作業領域ウィジェットの両方を追加することができます。作業領域ウィジェットは、どのような種類のウィジェットであっても構いません。
ダイアログテンプレートウィジェットは、最初はセパレータだけを含んでいるため、リソースパネルでは、完全なメッセージボックスにのみ適用可能なすべてのボタンガジェットリソースは応答不可能状態になっています。
セパレータガジェットは組み込まれているため、デザインからの移動またはカットはできません。 一部のバージョンの Motif ツールキットには、バグが存在しています。たとえば、テンプレートウィジェットにほかの子を追加する前にセパレータをアンマネージしようとすると、アプリケーションがクラッシュします。
詳しくは、OSF/Motif プログラマーズ・リファレンスの XmMessageBox(3X) を参照してください。
注意
ダイアログテンプレートに多数のウィジェットを追加する場合には、子の作業領域をフォームウィジェットにします。 フォームウィジェットを使用して必要な機能を追加することができます。
メッセージボックスを直接使用する場合には、使用しない組み込みガジェットをアンマネージします。
関連項目: