トランスレーション

トランスレーションダイアログを使用すると、特定のユーザーイベントとウィジェットに定義されているアクションとを関連付けることができます。

ダイアログには、トランスレーションを入力するための 2 個のスクロールテキスト領域 (トランスレーション上書き領域とトランスレーション追加領域) があります。追加領域に指定されたトランスレーションは、イベントに対してのトランスレーションが存在していない場合に限って有効となります。トランスレーション上書きは、常に有効です。

ダイアログに入力されたトランスレーションは、形式的には比較的単純であり、キー操作とその後に続くアクションで構成されています。以下に例を示します。

q: ArmAndActivate()

: Activate()

k: MyActionA()

ダイアログの左上にある置換トグルを設定することにより、ウィジェットに対する既存のトランスレーションを置き換えることができます。

同一のトランスレーションを、複数のウィジェットに適用する場合には、保持トグルを設定します。すると、トランスレーションの現在の設定が、ダイアログの呼び出し全域で記憶されるため、ウィジェットの選択とトランスレーションの適用を順番に行うことができます。

検索機能を使用すると、デザインにあるすべてのウィジェットを対象にして、トランスレーション内の文字列を検索することができます。

注意

Motif ウィジェットによりサポートされている組み込みアクション (「活性化」や「準備および活性化」アクションなど) は、Motif リファレンス・マニュアルで各ウィジェットの「デフォルト・トランスレーション」のセクションに解説されています。 XtAppAddActions() を使用すると、独自のアクションを追加することができます。

トランスレーションダイアログ内で指定されているユーザー定義アクションは、X-Designer では認識されません。したがって、X-Designer においてトランスレーションを適用する場合には、関連するアクションに対してエラーメッセージが生成されます。しかし、これはユーザーのトランスレーションが失われたことを意味するものではありません。ユーザーのトランスレーションは、生成コードに正確に現れます。Motif ウィジェットに組み込まれているアクションを適用する場合には、エラーは発生しません。

トランスレーションおよびアクションに関しての詳細な解説は、Motif および X ツールキット・イントリンシックスの資料を参照してください。

関連項目: