ファイル選択ウィジェット

ファイル選択ウィジェットは、コンポジットウィジェットです。 このウィジェットを使用すると、ファイルシステムをブラウズしてファイルを選択することができます。

Motif 1.2 と Motif 2.0 とでは、ファイル選択ウィジェットの動作が異なります。 Motif 1.2 のファイル選択ウィジェットの上部には、ファイル名やファイル検索のための文字列を指定するテキストウィジェットがあります。 これは、ディレクトリパスとワイルドカード指定がいっしょになったものです。 Motif 2.0 以上では、ディレクトリパスとワイルドカードパターンを別々のテキストフィールドに分割できます。ディレクトリパスフィールドの方が上に位置します。 これは、ウィジェットの XmNpathMode リソースを使用して設定できます。

「ファイル」リストには、検索されたファイルが表示されます。

「ディレクトリ」リストには、検索対象となるディレクトリが表示されます。

ディレクトリおよび「ファイル」リストの下には、現在のユーザー選択を表示するテキストウィジェットがあります。

いくつかのボタンがダイアログの下部に配置されています。 それらのボタンには通常、「了解」、「フィルタ」、「取消」、「ヘルプ」のラベルが付けられています。 たとえば、 フィルタボタンは、現在ユーザーが設定したフィルタに該当するファイルシステム内の項目だけが含まれるように、ファイルまたは「ディレクト」リリストを更新する目的で使用されます。

構成要素ウィジェットに対してのデフォルトリソース設定は変更することができますが、コンポジットウィジェットからそれらを削除することはできません。

ファイル選択は、選択ボックスのひとつです。スクロールリストからの選択、あるいは選択テキストウィジェットに直接入力して選択を行う動作は、他の選択ボックスと同じです。

詳しくは、OSF/Motif プログラマーズ・リファレンスの XmFileSelectionBox (3X) を参照してください。

注意

Motif 1.1 では、追加の機能を提供するために、ファイル選択に 1 つの子を追加することができました。Motif 1.2 では、ファイル選択は追加された子に対していくつかの制限や仮定条件を設定しますが、任意の数の子を追加することができます。これについての詳細は、OSF/Motif プログラマーズ・ガイドを参照してください。

ファイル選択内にあるボタンはウィジェットではなくガジェットであるため、選択されても強調表示されません。

ボタンのラベルを変更する場合には、選択ボックスリソースパネルのラベルページを使用して変更します。 ラベルリソースパネルを使用してリソースを設定してはいけません。

関連項目: