レスキューモードでSCSIユーティリティにアクセスするための特別な配慮

LPARが Native DASDディスクを使用する場合、レスキューモードでSCSIユーティリティに アクセスする必要があるかもしれません。これらのユーティリティはドライバーディスク CD上に 収納されています。ドライバーディスク CDは特殊なステップを経ないとレスキューモードから マウント出来ません。以下にそのステップを説明します。

Linux LPARに2つ目のCD-ROMドライブが割り当てられていれば、その2つ目のドライブに ドライバーディスクをマウントすることが出来ます。

CD-ROMドライブが1つしかない場合は、次のステップを使用してNFSブートを設定する 必要があります:

  1. /qopt/red_hat/ppc/iSeries/vmlinuxを、Linux LPARが含まれる iSeriesシステムのIFSにコピーします。この実行には次のコマンドを使います:
    COPY OBJ ('/qopt/red_hat/ppc/iseries/vmlinux') TODIR('/tmp')
    /tmpは、IFS上の場所によって入れ換えることに注意して下さい。

  2. 1枚目のインストールディスクを、他のLinux LPAR又は他のLinuxシステムの ファイルシステム上にコピーします。

  3. このインストールディスクのコピーがNFS か FTP経由で利用できるようにします。

  4. レスキューが必要なLPARをオフに構成変更するか、あるいはパワーダウンします。 IPLソースがIFS上のvmlinuxのコピーを指定する場合(上記ステップ 1) 以外は、レスキューモード内のインストールディスクのブート法の説明に従って、IPLパラメータを 設定します。

  5. インストールディスクが CD-ROMドライブ内にないことを確認して下さい。

  6. Linux LPARをIPLします。

  7. レスキューモードでインストールディスクの使用の説明にあるように、プロンプトに従います。 インストールソース用にもう1つのプロンプトが表示されます。NFS 又は FTP(状況に応じて) を選択して、次に出るネットワーク設定画面を完成させます。

  8. Linux LPAR がレスキューモードでブートしたとき、CD-ROMドライブは利用可能であり、 ドライバーディスクをSCSIユーティリティアクセスの為にマウントすることが出来ます。