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6. find-scanner と scanimage で動作確認

【訳注】SCSI スキャナの認識

SCSI ホストアダプタ用のローレベルの SCSI カーネルドライバと、 genelic (汎用) SCSI ドライバがモジュールとしてコンパイルされている なら、スキャナの電源を ON してから、ドライバモジュールをロードしま す。そうでなければ、スキャナの電源を ON してから、システムをリブー トする必要があります。 スキャナがシステムに認識されているかは、次のようにして確認できます。

  $ cat /proc/scsi/scsi
  Attached devices: 
  Host: scsi0 Channel: 00 Id: 06 Lun: 00
    Vendor:          Model: Scanner          Rev: 1.80
    Type:   Scanner                          ANSI SCSI revision: 02
【訳注終り】

(README より)

接続されているスキャナの SCSI デバイス名が分からない場合は tools ディレ クトリにある find-scanner コマンドを試してみましょう。 通常は、引数無しでプログラムを起動すればよいでしょう。このコマンドを 起動すると下記とよく似た出力が得られる筈です。

  # tools/find-scanner
  find-scanner: found "MUSTEK MFC-06000CZ 1.01" at device /dev/scanner
  find-scanner: found "MUSTEK MFC-06000CZ 1.01" at device /dev/sge

【訳注】私の Microtek ScanMaker E3 での例

# tools/find-scanner
で、
find-scanner: found scanner " Scanner 1.80" at device /dev/sga
と表示され、スキャナが /dev/sga に接続されていることを認識しました。
これを /dev/scanner にリンクします。

# ln -s /dev/sga /dev/scanner

次に利用可能なデバイス名を表示させます。

  # scanimage -L
  device `microtek:/dev/scanner' is a Microtek ScanMaker E3 flatbed scanner
  device `microtek:/dev/sga' is a Microtek ScanMaker E3 flatbed scanner

この場合 microtek:/dev/scanner がデバイス名です。
【訳注終り】

デバイスの認識で何らかの問題が起きた場合、それらの問題のデバッグを助ける ための色々な環境変数の設定を試して下さい。環境変数は関連するマニュアルペ ージに記述されています。例えば、Mustek のスキャナをテストする際に Mustek のスキャナのデバッグに関する最大量の情報を得るには SANE_DEBUG_DLL, SANE_DEBUG_MUSTEK, SANE_DEBUG_SANEI_SCSI 環境変数を128 にセットしてから scanimage (または、デバッグしようとする全てのプログラム)を起動してくだ さい。

/dev/scanner に Mustek のスキャナがある場合、scanimage を起動するには 下記のようにします。

# scanimage -d mustek:/dev/scanner -h

これがうまくいけば次のようにして画像を取り込むことができます。

# scanimage -d mustek:/dev/scanner > t.pnm

【訳注】一般ユーザもスキャナにアクセスできるようにするには?

特に設定をしなければ、

  # ls -l /dev/sga
  crw-------   1 root   root   21,   0 Jul 19  1994 /dev/sga

のように一般ユーザはアクセスできないようになっていると思います。 これを

  # chmod 666 /dev/sga
  # ls -l /dev/sga
  crw-rw-rw-   1 root   root   21,   0 Jul 19  1994 /dev/sga

のようにすれば一般ユーザも使用できるようになります。

【訳注終り】


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