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2. 基本的な PCMCIA の概念

2.1 PCMCIA ソケットインタフェース

PCMCIA カードバスには 2 つの基本操作モードがあります。それは ``メモリのみ''と``メモリと入出力''です。最初のモードは元々の第 1 版 の仕様で定義されて単にメモリカードをサポートするものでした。次のモー ドは第 2 版で定義され、少しのメモリカードの制御信号が IO ポートと 入出力割り込み信号を扱えるように再定義しています。

PCMCIA カードは 2 つのメモリ空間があります。それは``属性メモリ''と ``一般メモリ''です。PCMCIA インタフェースはそれぞれの形式のメモリの 16MB 以上のメモリを使えます。属性メモリは一般に種類の情報や構成する レジスタを保持するのに使用します。一般メモリはメモリカードの殆んどの 領域か IO カードの場合はバッファ領域に使用します。PCMCIA 仕様 第2版 に適合している全てのカードはカードがどのように構成されているかの カード情報構造(Card Information Structure (つまり ``CIS'')) を 属性メモリに格納します。

カードは分離制御信号を使って操作状況をホストに知らせます。この制御信号 はカードの探知、レディ/ビジー状態、書き込み保護、電池不足と電池切れで 構成しています。

``メモリと入出力''型のインターフェースモードのカードは 64K 以上の 入出力ポートにアクセスできます。このモードでは入出力割り込みとカードの 出力をホストシステムのスピーカへの経路を提供します。このモードでは いくつかのメモリカード制御信号は特別な入出力カード信号を伝達するのに これらのピンを使っているので使用できません。いくつかのカードでは制御 信号を属性メモリから特別な構成レジスタを読み出す代わりに用います。 これを``ピン代替レジスタ''型のカードと呼びます。

2.2 PCMCIA ソケット制御装置

PCMCIA 制御装置を PCMCIA カードとシステムバスの間の橋渡しをします。 制御装置にはいくつかの種類がありますが、基本機能は同じです。ソケット サービス層は PCMCIA 制御装置を如何に扱うかの詳細を処理しています。

PCMCIA 制御装置はホストメモリのジョブ空間と入出力空間のアドレス領域 とカードのアドレス領域の割りつけを行ないます。全ての制御装置は最低 4つの独立したメモリ領域と2つの入出力領域をソケット毎に持っています。

それぞれのメモリ領域はホストアドレス空間の基底アドレス、カード空間の 基底アドレスとその領域の大きさで定義されます。いくつかの制御装置では メモリ領域の境界調整に違いがありますが、全ての制御装置は最低 4K 、且つ その 2 のべき乗の大きさのメモリ領域と基底アドレスで領域の倍数の大きさ の領域をサポートしています。それぞれの領域を属性メモリか一般メモリを 指すようにプログラム出来ます。

ホストアドレス上の入出力領域のアドレスがカード上に渡っても変更されな い事がメモリ領域と異なっています。実際に、ホストとカードの領域の基底 アドレスはいつも同じです。入出力領域は通常、境界調整が無いか大きさの 制限はありません。入出力領域の境界の始点と終点は 64K 内のバイト境界 です。

PCMCIA カードバスはカードから制御装置への一つの割り込み信号を定義しま す。制御装置はこの時適切なインラプト要求(IRQ) を操る役目を負い ます。全ての制御装置はカード入出力割り込みを空いている割り込みに割り 当てます。従って制御装置はカード自身どの割り込みを使うか事前には分か りません。

全ての PCMCIA 制御装置はカードが返す状態変更の割り込みを生成します。 この割り込みは入出力カードが生成した入出力割り込みと区別され、 別の割り込み線を使います。この信号はカードの検知、レディ/ビジー、 書き込み保護、電池不足、電池切れを含んでいます。


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